凄い。気合が凄い。イ・ジョンジェの気合が迸っている。そもそもは自分が主演する作品のつもりで脚本の権利を買ったそうで、映画化に向けて脚本の内容を色々な映画監督に相談したそうなのだが「映画化は難しいよ」と断られることが多く、じゃあもう自分で書くか！と脚本を書き始めて約4年、完成した脚本を読んで、他の人に監督を任せるのは惜しいしこの作品は自分より詳しい人がいないから監督も自分でするか、となったそう。情の入り方が全然違いますよねそりゃあ。
そんな感じなので、アクションも爆破も顔面の圧もとにかく気合が迸っている作品で、とにかく密度が濃い。パンッパンに詰まってる。この内容だったら3時間弱あってもおかしくないような事を2時間でやってるのでとにかくテンポも速いし、ミッチミチだし、皆終始キレ散らかしてる。そしてやっぱり全員とにかく顔圧が凄い。あとカメオ出演陣が凄い。顔が数秒映るくらいのテキトーなチンピラ集団にすごい俳優が出てたりする。皆から出演したいとの連絡があり、配役に困ったとのこと。イ・ジョンジェの人望と人脈凄い。
とまぁ韓国映画としてもスパイアクション映画としても本当に凄いものを観たという感じで、とはいえ1980年代の韓国情勢を知らないと結構最初からマッハで置いて行かれてしまうので（特に説明も無いので）そこは勉強する必要があるのだけど、そういう事前に調べないといけないという映画の観方もとてもいいんじゃないでしょうか。日本と韓国の歴史を知るためにもとても良いと思う。
爆破と銃撃戦がとにかく派手で凄いので是非映画館で。
