久遠

ハントの久遠のレビュー・感想・評価

ハント(2022年製作の映画)
5.0
再鑑賞。「新しき世界」の次に好きかもしれない。褒めるべき点しかないが、やはり白眉は終盤だろう。ポン・ジュノが「殺人の追憶」を引っ提げて躍り出た際に“黒澤明の孫が韓国で生まれた”と言われたのは有名だけれど、“イーストウッドの息子も韓国で生まれた”と俺は言いたい。

序盤から綿密に伏線が張り巡らされ、中盤以降に苛烈なアクションと共に回収されていくのが気持ち良すぎる。最後まで信念をぶつけ合うしかない二人の、哀しくも燃え上がるブロマンスが結実するシーンには落涙。硬派な政治映画だが、娯楽性もしっかりとあり、各キャラクターの人物造形も豊かで隙がない。
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