このレビューはネタバレを含みます
2023年新作#2
映画好きな方ならご存知であろうこの事件。
プロデューサーのハーヴェイ・ワインシュタインが起こした多くのセクハラ行為。これ世間に明らかにした二人の女性記者の奮闘記。
プロデューサーと言う大きな権力を使い従わなければ干す。莫大な口止め料を支払い口外を防ぎ示談と見せ掛ける。セクハラ相手はこれからを目指す若い女優やスタッフばかり。本当に見ていて気分悪くなりました。
取材しても、誰も答えてくれないのは当然。家族も出来て誰にも内緒にしていたのだから。それを今さら告白するのは無理です。それでも二人の記者、ジョディとミーガンは多くの被害者の元へ行き真相に迫ります。
その甲斐あってか「全て話す」、「公表して構わない」と被害者本人から聞かれた言葉を聞いたとたんに涙が溢れました。
なぜ、この様な事が何十年も世に出ず、力を持つ者がカネと権力を使って女性達を苦しめて来たのか、システム云々よりも女性への配慮を考えてと見た方誰もが思う事でしょう。
とても良い作品なだけに、公開館数が少ないのが本当に残念です。
日本の配給会社、映画館の方々、儲けたいのは分かりますが今、見て貰いたいのは本作ですよ‼️
ビックリしたのは、後から気付いたのですが、被害に会ったアシュレイ・ジャッド御本人が出演したこと。この勇気にも拍手です。
グウィネスは声だけみたいだけど、本人だったのかな?