このレビューはネタバレを含みます
世に広まった#MeToo運動の発端となった記事を書くまでの話。
…って程度で、映画業界にさして詳しくもなく、#MeToo運動もSNS上に流れてくる程度の情報だけだと、結構置いてけぼりを食らう。
告発されたワインスタインがどれだけの大物だったかは物語では大きく語られず、作品中にもほぼ登場しない為に見えない悪役を追っているような感覚がある。
物語も2人の女性記者が根気よく電話や足で取材する様に終始する。
サスペンス的な脅しなどが有るわけでもないので、物語の起伏はあまり無い。その分、脚色が少ない。(ともう)
この作品を観る上ではワインスタインにまつわる事件を知っていることが前提になる。
米国在住であれば報道等でこの事件の予備知識が付くのかもしれないが。
せめて"ワインスタイン"をネットで検索して顔くらいは見といた方が良い。
総じて、興味深く鑑賞はしたが、映画としてはさして面白い作品では無いというのが自分の感想。
事件への関心度で評価が大きく変わる作品だと思う。