カレン

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのカレンのレビュー・感想・評価

4.0
「キミ、僕の肩をマッサージしてくれないか」
「できないのかい、じゃ僕がキミのをやってあげよう、なあにキミの緊張をほぐしてあげるだけだよ」

入社したての若い女子社員が上司に目をかけられて、こんな場面になったら
拒否できるか?
しばらく前までは、女子社員相手にセクハラまがいの言動は当たり前のように横行していた。
泣き寝入りもあったのかも知れない。
自分を責めた者もいたのかも知れない。

しかし
ハーヴェイ・ワインスタイン事件をきっかけにあのMeToo運動が起こったことはあまりにも有名。

これはニューヨークタイムズの二人の女性記者が地道な努力の末にワインスタインの罪を暴いていく実話です。
幼い子供を育てながらのママさん記者たちの奮闘
長い間苦しみ続けた被害者たちの勇気

若い記者が大物に立ち向かった実話としては
ウォーターゲート事件をえがいた「大統領の陰謀」「ペンタゴンペーパーズ」ワシントンポスト紙。
カソリック教会の闇をあぶり出した「スポットライト・世紀のスクープ」ボストングローブ紙などがある。

地道な取材を重ね実名での証言を求めることは並大抵のことではない。

記者たちを突き動かすもの…それは世の中の悪を見逃すことのできない正義感に他ならない。
そう!最後に勝つのは正義なのだという世の中であってほしいと強く願う。
カレン

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