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SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

4.3
「SHE SAID」

この映画は#Me Too運動の発端となったハーヴェイワインスタインの性暴力が告発を追った作品です。
あまりにも有名な話で映画好きの間ではよく聞く話です。
当時どんな報道がされていたか分かりませんが、それなりに日本でも報道はされていましたがアメリカ程大々的には報道してされていなかったような気がします。

この映画は結論で言うと凄く良かったんですが、まさかのアメリカでは予算かけて作ったのに大コケしているようでとても残念な結果になっているみたいです。
日本ではどうかわかりませんが、フィルマークスの評価を見る限りは自分も含めてとても良い評価をされている方が多いです。
この映画の内容はきっとアメリカ人なら殆どの人が連日報道されていた内容だったんでしょうか、MeTooに疲れている人もいると町山さんのラジオでお伺いしました。
とてもタイミングの悪い映画ですね。

今作の主演はキャリーマリガンとゾーイカザン。
気付けばキャリーマリガンも主演を張る演技派になっていて嬉しいです。
基本的には可愛らしい役が多いですが、プロミシングヤングウーマンの時といい、今作といいクールな女性を演じています。
可愛らしい顔立ちの女優さんですが2作ともかっこいいと思える演技でした。
そしてゾーイカザンはあんまり作品を観たこと無いなーと思ったらあの「レボリューショナリー・ロード」でポロリしてたディカプリオの浮気相手だと気付きました。
とは言えあまり印象にありません。
パートナーがポールダノってことしか知れませんでした。

とても社会的な題材の話です。
ハリウッド業界では知られた話みたいですが、こんな事が平然と行われていて権力者って恐ろしいな思いました。
ミラマックスの映画自体はとても素晴らしいんですが。

そして今作の制作にはブラピの制作会社プランBが携わっています。
ブラピはこの映画で名前だけ登場するグウィネスパルトローと付き合っていた事もあり実際にワインスタインと言い争った事がある漢気があります。
そんなブラピが制作に関わっているのもとても感慨深いです。
ブラピは最近の私生活ではあまりよく感じでは無いですが、男前で性格も素晴らしい方なのかなと想像できます。

そんな映画がアメリカで大コケしていて大変ショックです。
ですがとても話題性のある内容ですのでオススメします。
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