#MeToo運動のきっかけとなった、映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行事件を追った記者たちの話を映画化。
この事件と記者たちの話は『その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストの戦い』というタイトルで書籍化されていて、その本の映画化とのこと。
原作は未読だけど、事件はかなり話題になったので知っているし、『スキャンダル』や『ザ・モーニングショー』など類似の事件を題材にした作品は観てきたので、今回とうとうその本命が来たかという感じ。
事件の詳細は追ってなかったので、改めてこんなことになってたのかと知ることができて良かった。直接な性被害の描写はされないものの、実際の音声が流れるシーンだけでも、ワインスタインの多少嫌がっていても押せばイケると思っている感じや、やり口が定型化しているから何度もやっているであろうことが伝わってきてゾッとした。
示談して口止めするまでの流れもやり慣れている様子で、権力・金・法律を屈指してくる相手に女性1人で立ち向かえるわけないよなと。
僅かな描写ではあったけど、示談に関わっていた元社員が妻の前で示談の件を聞かれて困っていた様子が印象的。短い中でも、家族に堂々と話せないような仕事はするべきじゃないよねってことが一発で伝わる良いシーン。
主人公である女性記者2人の仕事と家庭を両立させていたり、家族が理解してサポートしてる描写も良い。こういうのって仕事に熱中しすぎて夫から非難されるみたいなパターンが多いから。
映画はスパッと終わっていてかっこいいのだけど、やっぱりその後の話ももっと観たかったので原作も読もうかな。
あと序盤で出てくるトランプの音声がソックリでびっくりした。