ペイン

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのペインのレビュー・感想・評価

4.1
快作『プロミシング・ヤング・ウーマン』に引き続き、キャリー・マリガンのその“男前感”、“眼差し力”に引き込まれてしまう。

勿論『17歳の肖像』に始まり、傑作『ドライヴ』や『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』等の“可憐”なキャリマリも僕らは大好きですが、『ワイルドライフ』←(※ゾーイ・カザン製作)や『プロミシング・ヤング・ウーマン』辺りからの“女ヤクザ感”を全面に打ち出したキャラクターを進んで体現していくキャリマリ第2ステージも素晴らしい。

実生活でも友人とあって、カザンとキャリマリの息のあった掛け合いも見ものだが、やはりキャリマリが社内オフィスを颯爽と歩きながらリンゴをむしゃむしゃ噛み、ゴミ箱に投げ捨てる一連の動作に思わず“カッチョええ~😍”などとアホみたいに心の中で叫んでしまった。

ズラリと出てくる著名人の実名連打も生々しいが、もう当分は“ワインスタイン”と“ミラマックス”のワードは聞きたくねぇという程にはこれでもかと不快感を味わい尽くした(※当時からワインスタイン大嫌いなスコセッシ!)。ただ映画としては実にスマート且つ硬質な作りで、本当に全方位的にオススメ出来る“手堅い”1作と言えよう⬅️。


P.S.
まさか撮影が『奪還者』『ネオン・デーモン』『シルビアのいる街で』のナターシャ・ブライエだったとは❗
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