ありめろん

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのありめろんのレビュー・感想・評価

3.3
たまには見ないとね、社会派ムービーも。

MeToo運動の発端となった事件が、世間に明るみにされるまでの過程をジャーナリスト目線で描かれた映画。

ショッキングな内容ではあるけど、あくまで語りでしか過激な表現は出てこない。
ただ、聞くだけでも恐ろしい内容であるのは間違いなくて、なんだか色々とショックを受けてしまった…。

痛快な展開のノンフィクションムービーとしての楽しみ方は出来ないけど、結果が分かっているだけに意外と安心して見れたのは個人的には良かった。(ハラハラ感皆無。笑)
社会に出て働く女性として、涙なしには見れない作品だったな。
登場人物が顔をくちゃくちゃにしながら涙を流すシーンではもらい泣きしまくり。
計り知れない恐怖と嫌悪感を乗り越え、声を上げて立ち上がる強さに感動。
自分だったら、誰かを救う為だとしても、文字通り名乗りを上げることは至難の業だと思うし、屈辱的なエピソードなんてただただ過去に葬りたくなるだろうな。
この作品に於いては、観る側の共感力によって感想が大きく変わりそう。
男性側の意見も気になるところ。

本作はありめろんの大好きなキャリーマリガンが主演を務めててるんだけど、
儚く繊細な妖精のような役よりも、強く逞しい大人の女性の役が似合うようになってきてて嬉しいような寂しいような。
作品に恵まれてるので、これからもずっとずっと活躍しててほしい!


P.S.
性欲強すぎ。
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