タカシサトウ

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのタカシサトウのレビュー・感想・評価

3.7
なかなか衝撃的だった。

 ハーヴェイ・ワインスタインが、何十年もの間、ハリウッドでこういうことをしてきた、という事、しかも、相手の弱みに付け込み、巧妙に発覚しないように隠蔽してきたことに驚いた。

 こういうことがこんなに長くまかり通ってきたことを改めて知り、言葉もない。

 人気のあった筈のアシュレイ・ジャッドがいつの間にか、消えて行ったのは、ワインスタインに反発したためだったんだと、知り、また、彼女が本人役で出演して、記者たちに名前を出していい、という場面は感動的だった。

 秘密を暴露しない契約をさせられなかった、被害者のローラが、傷つきながらも自分の名前を公表していい、という所も。

 そして、記者、ミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)が、脅されることに警戒しながらワインスタインの行為を記事にしようとする所は圧巻だった。

 しかし、観るのが辛く、何度か中断、かなり疲れたが、何とか最後まで行く。映画が好きなら知っておいた方がよいのだろうけれども(2023.7.22)。