トールキン

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのトールキンのレビュー・感想・評価

3.9
被害者の人物名がたくさん挙げられたり誰々と誰々がどうのこうのって行き来するような感じでよく分からない描写も多々あって内容的には少し難しい気がした。それでも最初から最後までずーっと胸くそな気持ちで見ていた。客観的に見てるからこそふざけんな、制裁されて痛い目に逢え、
というようなそんな感情や思いがずっと頭の中や心に付き纏うようなそんな重たい気持ちになる。

実際にあった出来事で多くの女性がどれだけ酷い目にあい屈辱を受けたのか想像すら出来ない。誰も助けてくれない、関わったら自分が圧力にやられる、救いの手なんてありゃしない。解決しないままずっと何年も心の中で苦しんでいる。どれだけ偉い立場で権力を持った人でも絶対にあってはならないし人として間違っているし本当に腹が立つ。
第三者がどれだけ強く言っても権力を乱用している人って当たり前のようにいて、こういう被害を受けている人って公になっていないだけで少なからず存在しているんだろうな。そしてそれはもちろん日本でも。何とも複雑な思いを抱いてしまう。

2人の記者を演じたキャリー・マリガン、ゾーイ・カザンに拍手を送りたい。自分の仕事とは言えそこまで権力に立ち向かえるその姿は正にジャーナリスト魂。話が進むにつれて見えない圧力の標的になって危険な目に逢うんじゃないかとそんな意味でハラハラしながら見てた。
2人とも美人で魅力的だったしキャリー・マリガンは「プロミシングヤングウーマン」の時とはまた違った印象が良かった。
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