もやし

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのもやしのレビュー・感想・評価

4.8
この頭おかしい性加害敏腕プロデューサーの手掛けてる作品に俺が好きな映画も含まれてて、その映画すら嫌いになりそうなレベル。


映画の構造としてはスポットライトと同じ。ほぼ全編記者の調査シーンで占められる。非常に緊張感のある作品。

女性が性被害を受けたときの辱め、そして例え誰かに相談できたとしても相手が大物だからと揉み消される。こんな恐ろしいことがあるか。


記者が被害者にその話をすると皆一様に口をつぐむ。それだけのトラウマなんだ。
中には泣き出す人もいる。
何十年にも渡って消えない記憶。その重さを知った。



この映画のモヤモヤ点はあまりにも女性女性しすぎて男が完全に悪者になっていて気まずい。
そして代表する女性記者二人の家族が彼女に理解がありすぎる。こんだけプライベート捨てて働き続けてたら喧嘩の一つも起こりそうなものなのに。



しかし当のワインスタインが現れたのは終盤のみだけど、言ってることが支離滅裂すぎて怖かった。どこが敏腕やねんと。

そして序盤に少し触れられたトランプのくだりがもっと怖かった。
トランプに名前つきで批判記事書いたらすぐさまトランプから電話かかってきて訴えるぞと脅し、トランプの支持層が家まで来て嫌がらせしてくる。
告発者は怯えて外にも出られなくなる。
怖すぎ。
もやし

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