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SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

3.5
原題『She Said』 (2022)

監督 : マリア・シュラーダー
脚本 : レベッカ・レンキェヴィッチ
撮影 : ナターシャ・ブライエ
編集 : ハンスヨルク・ヴァイスブリッヒ
音楽 : ニコラス・ブリテル
出演 : キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、他

M・トゥーイーとJ・カンターがピュリツァー賞に輝いた実録小説「その名を暴け‐#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い‐」を原作とした、#MeToo運動が世界へ広がる大きなきっかけのひとつとなった、ニューヨーク・タイムズ紙による2017年の性暴力報道を描く社会派実録映画。

原作未読。

「告発」映画。

ハリウッドで大きな影響力を持っていた映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性暴力事件を2人の女性記者が追いかけ、ワインスタイン側からの激しい攻撃をはねのけて記事の公開へ至るまでの奮闘する姿を描いた作品。

「映画」としての本作の持つ意義が非常にある一作ながら、「映画』としての出来は平凡で、個人的には、(ワインスタイン、もっと言えば性加害者を保護するような社会構造が完全なる悪なんですが…)ジャーナリスト側視点、女性視点のみを強調し、男性視点を対等に入れず、視点の立体化が無いまま、一方通行のまま描かれているように感じ、その後を含めた問題提起、示唆などが欠如した印象だったかなぁ…

あと、関係ないんだけど、あまりにも類似していて、文春と松本人志の件を想起せざる得ない…
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