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雑魚どもよ、大志を抱け!のchiのレビュー・感想・評価

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)
3.8
上映中は気づかなかったのだが、劇場を出たら本作の入場特典を持った男子小学生たちがいた。親に連れられて来たみたいだった。なんだかほっこりした。少年たちよ、大志を抱け、なんて心の中で声を掛けた。

サバカンといいこういう少年時代を描いた作品は好き。親からも周りからも怒られてばかりの悪がきたちが、悪ふざけをしながら遊んで。たまたま同じ地域で育ってたまたま仲が良くなった、家庭環境も性格もバラバラの少年たち。一緒に遊んで、でも少し関係が変わったりもして。何とも言えない気持ちを抱いたりもする。
小学生というのはただ遊んでいるようで、友人関係の中で成長している大事な期間なんだなと思った。自分の子供の頃を思い出していた。子どもの頃の日常の記憶、ずっと忘れずに覚えていたい。
正直、ストーリーに関しては、バックにヤバい奴がみたいな話よりも小学生にはもっと純粋に遊んでいてほしいなと思ってしまったので、その点は期待していたものとは違った。
全体としては悪くないし最後走ってるところはちょっと泣いたが、昨年のサバカンと比較してしまうと劣るなぁと思ってしまう。サバカンがあまりにも瑞々しすぎた。サバカンより前に見ていたらもっと評価が上がったかもしれないのが惜しい。それと145分はちと長い。もう少し削れるところはあると思う。

偏見なく子供達に接する明るい臼田あさ美は良かったが、サバカンは親の描写にも泣かされたので、なおサバカンの巧さが目立った気がした。

トカゲのあだ名の由来と瞬がランドセルではなくリュック通学だった理由が気になる。
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