邦題は酷いが中身は悪くない。そもそも原題は『The Reef: Stalked』であり、物語に繋がりは無いが同じアンドリュー・トラウキ監督の『赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター(原題:THE REEF)』の続編だ。
姉の死とそれに付随した妹との確執。絶望感や息を呑む緊張感の高まりは前作に及ばないが、トラウマを乗り越える堅実なシナリオは見応えがあり、障害として立ちはだかるサメとの闘いがドラマを盛り上げる。サメの襲撃シーンは全身を映し出すカットやショットの繋ぎが上手く、スリリングな演出が良い。
良質なサメ映画は貴重なのだから、変な邦題で客足を遠のかせないでほしい。