ねこ無双

地下室のヘンな穴のねこ無双のネタバレレビュー・内容・結末

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ラバー』や『ディア・スキン』などホラー作で知ってた(でも観てない)カンタン・デュプュー監督の作品。

タイトルどおり、後味ヘンテコな映画を観たな〜…という感じ。
前に発表されたコメディ作『勤務につけ!』が面白かったので鑑賞。

物語は仲よさそうな夫婦が新居を購入しようと物件を業者に紹介されるところから。
一通り内覧が終わり、最後にこの物件の目玉を見せたいという業者に見せてもらったものは地下室の床にある扉。
その扉からつながるダクトを通ると不思議な現象が起こると言われ、恐る恐る試してみる夫婦。
それは奇妙な若返りのダクトだった。

最初は登場人物がこのヘンテコ設定を自然に受け入れてしまうのにコミカルさを感じてたんですけど、これってもしかしてホラーなんじゃないかって(ホラーじゃないけど)思えるところもあります。
ダクトに一緒に入った🍎が衝撃的な事に…。

登場人物は若さに取り憑かれた変な人たちが多くて…。
若返りのために穴に潜ることに取り憑かれた妻、電子操作のペ○○に取り憑かれた会社社長など。
彼らに振り回されながらも主人公のマインド全く変わらなさすぎて尊敬。
電子操作にちなんでる(?)のか、劇伴がスペースインベーダーみたいなピコピコ電子音なのもふざけてる。

しかし、12時間進んで3日若返るってあまりにも効率が悪すぎる!
しかも12時間ほどのまとまった時間を大量に割くなんて仕事や家庭で働く現代人には無理な話ですよね。
でもきっとその若さに一番取り憑かれやすいのもやっぱり現代人だったりして。