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地下室のヘンな穴のaiのレビュー・感想・評価

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)
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2023年、276本目。

"通り抜ければ12時間進むが、3日若返る穴"が引き起こす顛末。
若返る事により夫に注目されたい妻と夫婦で余暇を過ごしたい夫はすれ違う。
また夫の友人は電子ペニスをつけ老いに抗っていた。
若い肉体に取り憑かれて大切な物を見失う、皮肉の効いたブラックコメディ。

妻が狂ったように穴に入る羽目になったのは夫の無関心がきっかけで、若返ってモデルになりたいより夫に自分を見て欲しかったんだろうな、と思うと切なかった。

そこそこ楽しめたがラストにかけて無音で時の流れを端的に表現しているシーン、あれだけで満足のような気もする。
すれ違いが重なる美しい終わり方が好き。
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