りょう

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのりょうのレビュー・感想・評価

3.9
前回見ようと思った時にコロナの副反応で熱出ちゃって、あーもう配信待ちかなーと思ってたら何とか観れた!

タイムループものは前回「ドロステの果てで僕ら」の時も思ったけど結構理解が追いつかなくて置いてけぼりを喰らうケースが多いけど、この作品はとても分かりやすくてよかった。

まず、タイムループしていることを伝えても簡単には信じてもらえない面白さ。上申制度で伝えていくのはなるほどなと思った。人って肩書きで判断するもん。部長に理解させるためのプレゼンはめちゃウケた。

結局、部長にタイムループを気付かせる、という目的のために、部長を自分の夢への情熱を気付かせる、という構図になっていく。

ループから抜け出す、という目的のために、今まで個々がバラバラで、ピリピリしていた社内がだんだん一致団結しだす。ピラミッド型組織の意思決定の鉄則、上申制度!

タイムループものの本質って、未来があらかじめ分かっている時、人間はどう行動するか、その中でどんなことを学ぶか、ってことだと理解している。その中で、一度失敗した仕事をうまくできるように頑張る、とか、さっさと仕事は終わらせて別のことをやるとか、月曜日から日曜日の費やす時間配分の変化に着目しても面白い作品かと思った。

部長のマンガ、あのキツネが「地味な人生だったな、もう一回やるか?」と問うてくる。この映画がポップなようで深い作品なのではと思える。このマンガ読んでみたいなぁ。

主演の円井わんさん、出演作品はおそらく初めて観るけど、イラッとした時の仕草とかそういう人間臭さの表現がすごいなと思った。めちゃくちゃ美形ということでは正直無いが、気になる存在になりそう。

とにかく、年末に差し掛かってきて今週1週間忙しいので、こんな1週間が無限ループしたら地獄だな。どうせループするなら何にもしないってなりそうだけど、ちゃんと仕事しそうで怖い。
りょう

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