個人じゃなくて会社ごとタイムループしているという設定のもと“日本らしい”アプローチの数々が新鮮ですごく良かった。
裸で街を歩いて見るとか嫌な上司に復讐してみるとかそういうんじゃなくて、いつループから抜けるかわからないから仕事は全うしておこうみたいな考え方とか、思いつくけど絵的におもしろくないだろうからやってこなかった描写をおもしろく描いているのでそりゃ高評価になるよなという。
プレゼンのシーンはめちゃめちゃ笑ったと同時に発想の新しさに感嘆した。
前半でタイムループの日本的描写を面白可笑しく描いたあと、後半ではどうやってこのループから抜け出すかという所に焦点が置かれて展開していくのだが、ここも日本的視点から「自分のために生きる」と「他人のために生きる」が有機的に絡み合っていく気持ちよさもあってこのメッセージ性も良かった。
ただ、後半からはギャグの要素が薄くなって、真面目な方向にシフトしていくので、個人的にはもっとギャグが見たかったなと物足りない気持ちにはなった。