弾けてない方のポップコーン

素晴らしき日々も狼狽えるの弾けてない方のポップコーンのレビュー・感想・評価

素晴らしき日々も狼狽える(2022年製作の映画)
5.0
ライブハウスに自分の居場所を見つけてしまった私たちのための映画です。

全国でバンドが生まれては消え、それを見ていたキッズがバンドを始めたり、ライブハウスを作ったり、音楽スタジオを作ったり、カセットやレコードやCDを売ったり、そして辞めたり。
音楽に限らず、いろいろな出来事のうねりの中に私たちはいて、ただただ必死に生きているだけで何かに繋がっていって、正体は分からないけどその何かが続いているのだなとこの映画を見て感じました。
そして今までそれを薄々感じてはいましたが、やっぱり同じことを感じている人たちがいるのだととても嬉しくなりました。

話は少し飛びますが、私がハイスタンダードを知ったのは中学3年生で、友達からこれ良いよと言われてメイキングザロードのアルバムを借り、衝撃を受けました。
その友達は自分の兄から勧められたそうです。恐らく友達の兄は、別の友達か先輩とかから教えられたのでしょう。

この映画は、これから先どんどん見れる劇場が増え、皆んなが共感し広がってくと思います。そうして語り継がれます。そういう映画だと思います。

残念ながらこの映画に映像は出てきませんが、冒頭の歌詞とエンディング曲に私たちが大好きなバンドの曲が引用され、正に言葉にすることができないほど、ただただ心を振るわせ狼狽えざるを得ませんでした。