うにたべたい

快楽の超人 本家・「電エース」のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.8
2005年発売のDVD収録の電エース。シリーズとしては4作目です。

DVDには、タイトルの本家電エースの他に、おまけとしてシリーズ3作目の『電エース2000 道楽劇場版』と、『電エースTV』が同録されています。
同時発売の『元祖 電エース』と併せて、電エースの初期シリーズの総集版のような形になっています。

初期シリーズのため、電エースに変身するのは南郷勇一演ずる電 一(でん はじめ)です。
最近、交代後のシリーズばかり観ているので、はじめ兄さんが変身する電エースを観ると懐かしさを感じました。

各作品の感想は以下の通りです。

・本家 電エース2005...
怪獣ザドグドラが出現!慌ててひとっ風呂浴びてビールを飲んで気持ちよくなった電一は、電エースに変身してザドグドラを倒します。
その後、地元川魚の名物料理に舌鼓を打つのですが、宿の一人娘・このみとフォーリンラブします。
そして怪獣メロメロンが出現!電一は、慌てて近所の奥さんを無理やり押し倒します。
当然奥さんは暴れ、旦那は激怒しますが、緊急事態だという電一の必至さに思わず「どうぞ」と言ってしまい、気持ちよくなった電一は変身するという、常識改変系のエロ漫画のような展開に度肝を抜かれました。
河崎実が気持ちよくなるために作られたような内容で、想像以上のやりたい放題に懐かしさを感じる暇もなく、ここまでひどかったかと首をかしげる始末です。もっとやれ!

なお、本作では、電エースのライバルキャラとして電エースキラーが登場しますが、変身するのはコスキャバ嬢役の中川翔子です。
ラストは、電エースと電エースキラー、それとなぜかついでに電次郎が縛られて、おっさんに鞭で責められ快楽に目覚めるという、わけの分からない終わり方でした。
途中で突然、闘牛士が主役になったり、元・ユリアン役の萩原 佐代子が意味もなく登場したり、めちゃくちゃです。

メイキングも収録されてますが、後半はほぼしょこたんで、電エースより制服姿のしょこたんを追いかけたいという河崎実の情念が透けて見えます。
とても視聴者のことをわかっていると思います。電エースはこうでなくっては!
あと、作中メロメロンと、ヒーターが登場しました。
メロメロンやヒーターとかどの層に向けたアピールなのかという気がしますが、電エース自体これらが刺さる人向けの作品だと思います。

・電エース2000 道楽劇場版...
『本家 電エース』もひどかったですが、本作も相当ひどかったです。
かなえと結婚した電一でしたが、そこに怪獣オラシオン登場!電一は妻を押し倒して気持ちよくなり、電エースになって迎え討ちます。
そして、電一は不倫をします。そこに怪獣オラシオン登場!電一は不倫相手を押し倒して気持ちよくなり、電エースになって迎え討ちます。
次郎が結婚し、電一は不倫の正当化を説きます。そこに怪獣オラシオン登場!電一は次郎の妻を押し倒して気持ちよくなり、電エースになって迎え討ちます。
毎回こんな感じで、通りすがりの女のやつを街中で押し倒して電エースになったり、やりたい放題。
次郎に"鬼畜電エース"と呼ばれ、鬼畜というよりキチ○イの顔つきになる電エース。

ちなみに作中、電エースの誕生秘話が唐突に挟まりますが、電エースを原口智生が作成したということを知ったのが一番の驚きでした。

・電エースTV
6,7話程度の電エースで、各話が独立しているオムニバス形式のような形になっています。
何話も続くとグダグダになりますが各話独立していたらそうでもない、と思いきや、オチなんてつけるつもりがない投げっぱなしの連続となってます。
"電エース先生"が成人を星人と勘違いして、腕ひしぎ十字固めする話が笑えました。