青いスケッチブックが素敵…
油絵で描かれた絵画をアニメーションとして作られた本作。
アニメーションは絵の好き嫌いで観るのを躊躇するのですが、こちらの作風は好みの作風でした。
住んでいた村が迫害を受け、幼い姉と弟は家族と離れ離れになる。
幼い2人は居場所を転々とし…
柔らかな絵のタッチは2人のきょうだいの悲惨さをあまり強調しないので、絵本のように観やすかった。
姉は青い本に好きな人、大事な人達の絵を描く。心の拠り所。
鳥を憐れみ、前を向き、信じてる。
弟は環境に慣れるのが早い。
彼はきっとどこでもやってける。
姉にとって弟がいた事は心の支えになっただろうな。
サーカスってフランスでよく出てくるけど、そう言う事もあるんだと勉強になった。
人身売買されたりとかなり悲惨で過酷なんだけど、どこか抽象的で子供目線で描いているからなのか、それともそこは描きたくなかったのか、
曖昧さを感じた。
青いスケッチブックは生きた証。
子供時代を奪われている人達が世界にはたくさんいる事を優しい絵で教わりました。