実話なのかと思って見てたけどどうやらそうではないみたい。独特のアニメーションで好き嫌いありそうだけど私はそれ含めて良かったと思った。画がとても芸術的。
ガラスに油絵を描いてそれを少しづつ動かしてる？って見てびっくり。どういうこと？？となる。途方もない作業だ…。完成まで10年以上というのも見てもうびっくり仰天。
次々と流れていくストーリー展開もなかなかおもしろかった。国境を目指して色々な場所や色々な人（良い人にも悪い人にも）に出会っていくのを、油絵の表現や色彩で効果的に描いていたと思う。
冒頭の汽車で両親と離れ離れになってしまう場面。子どもの時に親と離れて知らない土地で弟と二人きりって想像しただけで恐ろしい。そういう感覚がすごく刺激された感じがする。
あと登場人物が魅力的だよね。イスカンデルとエルデワンどっちもいい男だった。イスカンデルのお母さんやマダムめっちゃ良い人。最後らへんに出てくるちっちゃい男の子かわいいしね。
たくさんの人たちを置いてきてしまったキョナだけど、命がけでたどり着いた新しい世界で幸せに暮らせますように。
