熱・温度を感じるあたたかい色合いのアニメ。エンドロールで制作風景が垣間見られますが、もしかして手描きでしょうか。
アニメという形態かつ、移民や難民に対する世論の冷酷な態度もあるので、感情移入しやすい・理解しやすい、ロマンティックな展開を挟んだのはアリかなと思います。ただし、結末は現実的に、ひどく苦く終わります。
サーカスの皆を助けるために踊り子に娼婦の役割をさせ、踊り子たちも承知で仕事をしていることや、イスカンデルがギョナ（おそらくほかの病人をも）を助けるためにスパイをやっていたり、お金持ちが養子をとるために人身売買をしていたり、ギョナの前に二人の男性が現れるのも、何度も白黒つかない人の感情や動きを描いていると思います。よかった。
