このレビューはネタバレを含みます
アマプラ觀放題最終日。
U-NEXTでも観れるし…と油断していたら、U-NEXTでも配信最終日だったので慌てて鑑賞。
結果、油絵調の作画と、物哀しい音楽がとても良かった。
内容が悲惨なのに、カラフルな色合いが殊更に沈痛な気分をかき立てる。
ただ、弟もサーカスの男性もいい人だったが、主人公だけはあまり好感が持てなかった。
潔癖症で自分の手は汚さず、他人の働きの上にタダ乗りしている印象で、美人だから上手く生き延びられたのかなと。
金持ちの女優宅に養子としてもらわれたのも大変ラッキーなのに、主人公のプライドの高さなのか、不平不満ばかりで逃げ出し、弟も危ない目に遭わせてしまう。
そしてサーカスでは踊り子達の売春で兵士の目をくぐり抜け、国境に近づいていくのだが、サーカスのマダムには感謝どころか批判しかしない。
というように主人公の行動にはモヤモヤするところもあったが、少女から女性に変わるまでの多感な時期と相まって、一人の女性の成長譚を見ているようだった。
続編として国境を超えた後〜現在までの出来事も描いてほしい。
