荒川自転車乃介

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたの荒川自転車乃介のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「宝くじの当たりのくじが、韓国と北朝鮮の国境を越えてしまい、争いになったら」くらいのワンアイデアから生まれた作品ではないかと思うが、それにしても良くできていて、本当に面白いコメディーになっている。

成功の第一の要因は脚本だろう。
ネタバレになってしまうが、韓国軍の兵士と、北朝鮮の兵士が、入れ替わってお互いの軍に入り込むくだりがある。普通、韓国軍の兵士が北朝鮮の兵士に化けて入ったら、失敗するだろうと考えるが、逆にうまくいくというか、うまく行きすぎて困った事態になる。
この辺りも、脚本のうまさを感じる。
北朝鮮の兵士が、成り行きで、ドイツ語を話さざるを得なくなるのだが、これをうまく誤魔化すくだりがある。これはトム・ハンクスが主演した昔の映画「スプラッシュ」から思いついたのかな、などと思った。
とにかく、多くの人に見てほしいコメディーの一級品である。