このレビューはネタバレを含みます
「宝くじの当たりのくじが、韓国と北朝鮮の国境を越えてしまい、争いになったら」くらいのワンアイデアから生まれた作品ではないかと思うが、それにしても良くできていて、本当に面白いコメディーになっている。
成功の第一の要因は脚本だろう。
ネタバレになってしまうが、韓国軍の兵士と、北朝鮮の兵士が、入れ替わってお互いの軍に入り込むくだりがある。普通、韓国軍の兵士が北朝鮮の兵士に化けて入ったら、失敗するだろうと考えるが、逆にうまくいくというか、うまく行きすぎて困った事態になる。
この辺りも、脚本のうまさを感じる。
北朝鮮の兵士が、成り行きで、ドイツ語を話さざるを得なくなるのだが、これをうまく誤魔化すくだりがある。これはトム・ハンクスが主演した昔の映画「スプラッシュ」から思いついたのかな、などと思った。
とにかく、多くの人に見てほしいコメディーの一級品である。