kuu

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたのkuuのレビュー・感想・評価

3.3
『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』 原題 육사오  6/45   
映倫区分 G
製作年 2022年。上映時間 113分。
韓国の軍人が手にした1等6億円の当選くじが北朝鮮兵士のもとへ渡ったことから巻き起こる騒動を予測不能の展開で描き、韓国やベトナムでスマッシュヒットを記録したシチュエーションコメディ。
コ・ギョンピョが韓国軍人チョヌ、イ・イギョンが北朝鮮兵士ヨンホを演じ、ウム・ムンソク、パク・セワン、クァク・ドンヨンが共演。
作家・演出家・俳優の松尾スズキが日本語字幕監修を手がけたそうな。

韓国軍の兵士チョヌは1等6億円が当選した宝くじを手に入れ大喜びするが、その宝くじは風に乗って軍事境界線を越え、北朝鮮の上級兵士ヨンホのもとへ飛んでいってしまう。
南北の兵士たちは宝くじの所有権をめぐり、共同警備区域のJSAで会談を開くことになるが……。

余談ながら、題名の”6/45”は宝くじの名前でロト”6/45(ユクサオ)”と云うらしく、1~45の数字の内6つを選んで当たった数で賞金が決まるそう。
6つとも当てる1等は、”重複6C45”が凡そ1600万通りなので、ジャンボ宝くじの1等”1,000万分の1”と年末ジャンボ宝くじの1等”2,000万分の1”の間くらいの当選確率になるようです。

今作品はある意味とても親近感の展開ではありました。
主人公の立場やったらどないするか?
もし、全くの偶然と運で宝くじの当選券を手にし、莫大な銭を手にしたらどうするやろか?
もちろん、それが現実に起こることは不可能に近いけど、間違いなく多くの方が想像したことがあることやと思います。
だからこそ、観てる側は主人公の立場になって考えることができる。
さらに、俳優さんたちの演技が今作品の売りであり、エンタメ性をさらに高めていると思います。
個人的には声を出して笑うってほどのモノはなかったが優しい顔になってたのは間違いないかな(普段、かなり顰めっ面でいきてますし)。
今作品はとても軽~るく観れたし、現実にはありえないことやけど、俳優たちの演技がそれをさらに楽しいものにしていました。
そして、俳優陣の中でも、ゴ・ギョンピョの表情には楽しませてくれました。
ひとつだけネガティブなことを書きますが、今作品にはゾッとする瞬間がたくさんある。
笑いを誘うコメディも多かったが、あまりにも非現実的で意味不明な大げさな部分もあった。
しかし、今作品はシリアスな映画ではなく、とても軽い気持ちで見ることができる作品作りやったし、全体として終始クスクスと笑いを誘う楽しい映画でした。
正直、劇場ではなくサブスクでもよかったかな(セコッ)
kuu

kuu