コザカナカルシウム

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたのコザカナカルシウムのレビュー・感想・評価

3.9
韓国ドラマや映画は、ほぼほぼ観ないんだけど…三連休だし、松尾スズキの字幕だし、ドタバタっぽいしという軽い気持ちで観たら…ナニ!?このオモロイ映画は!!

軍事境界線の兵士チョヌが、北朝鮮に飛んで行った高額当選の宝くじを取り返そうとすることで、北朝鮮の兵士たちと絆が生まれる話だった。

三谷幸喜「マジックアワー」ばりに散りばめられた小ネタ、クライマックスの緊張感…からのハッピーエンドでよきよき

韓国に潜り込んだ北朝鮮兵が、バレないために映画で覚えたドイツ語を苦し紛れに話して、それを感動的な韓国語に通訳するシーンは、先日観た三谷幸喜の劇「オデッサ」と同じ笑いの技法だった。
発明は同時に起こることが多いというが…まさにそれ!!

笑いのバリエーションが豊富で飽きない。
暗がりで殴りあって敵味方分からないとか、人文字でメッセージを送るとか、骨折するための道具を選ばせる場面では「悪い」と言いつつ痛そうなブロックとかツルハシとかを選ぶとか…ベタな笑いも多い。

牛乳マイスター、ラップバトルならぬ放送合戦みたいなパロディもあるし。

人質となって潜入することで巻き起こるシチュエーションコメディがみどころ。

ラストの「アレ見せて」の下ネタもあって、大満足!

松尾スズキさんの訳も、主張しすぎず、クスッと笑えてリズムもよかった。