TAKEZOH

裸のムラのTAKEZOHのレビュー・感想・評価

裸のムラ(2022年製作の映画)
3.5
コロナ禍と緊急事態宣言下の石川県が舞台のドキュメンタリーであり、
結婚を機にイスラム教徒になり、金沢のモスクの管理人になった男性、
フリーランスで企業広報の仕事をしながら、家族とともに車中生活をするバンライファーの男性、
現知事の馳議員と森元総理の繋がりから見える石川県知事選の権力者の争いと忖度の歴史、
この三つの一見関係なさそうな視点から、
世間体と慣習で出来る同調圧力との軋轢と、どんなに新しい改革を発言しても意識のなかにある男尊女卑 亭主関白という古風さが随所に垣間見え、そこに蔓延り根づく日本人の根底にあるムラ社会意識が、世界から取り残されつつある日本というムラの今の姿であると映像が如実に饒舌に描いている秀逸な作品だった♪︎
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