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拳銃は俺のパスポートのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 @国立映画アーカイブ 舞台挨拶付き

 劇伴から察するに、恐らく米伊日のハイブリット。顔への拘り、キマリまくった画と距離を示すピント送り・カメラの寄り引きが銃を際立たせてかっこよい。そしてなによりカーアクションにおけるカメラ位置のバリエーションと最後の銃撃戦における痺れるような群像性には興奮せざる負えない。空港や船上の場面含め類を見ないアクションシーンがいくつも収められているのは間違いない(海に車を乗り捨てる場面最高)。そして常々映し出される円形のマークも緊張感を高める。
 クライマックスが二つあるかのような終盤と相棒や出自といったテーマがブレるプロット、足の裏を重ねるショットや途中まで存在した「見ること」の意識の関連性の薄さ等々気になる点もかなりあったものの、見ることができてよかった。
 撮影所の食堂のハエもよかった。
 
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