おそばマニア

拳銃は俺のパスポートのおそばマニアのレビュー・感想・評価

拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)
3.0
車がただ角を曲がるだけで「ギャギャギャギャ!」、ひとを殴れば「バキャー!」、ピストルが「ズキューン!」と音がする映画はやはり落ち着く。最後、防弾ガラスを装備した自慢の車に組長らみんなでノリノリで乗り込み、宍戸錠を轢こうとするのだが、ぎりぎりまで車を引きつけたところで予め掘ってあった穴に入って回避、と同時に時限爆弾(DIYでつくった)を車の底に取り付け全員爆破するというシーンには、椅子から思い切りずり落ちるような衝撃を覚えた。ここではないどこかへ行きたいが土地や人に縛られてしまう、その関係性を断ち切り自由を得る手段がコルトであり、それがパスポートだという、わりといい話だった気がするのだが、ラストの爆破オチでなにもかも吹き飛んでしまった。あと、宍戸錠のほっぺたが丸くてポヨンポヨンしてるのがよかった。