法月

拳銃は俺のパスポートの法月のレビュー・感想・評価

拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)
3.6
気分を変えて日活アクション映画に手を出してみた。

うん、カッコいい。
何がカッコいいって宍戸錠、ジェリー藤尾のスタイルの良さ。スーツの似合い具合。今の若手俳優よりダンディじゃん。

まぁお話はデタラメ。ていうかリアリティはない。
クライマックス、だだっ広いなぁーんもない空き地で繰り広げられる一対数十の死闘! んなワケあるかぁーいな展開(。-∀-)
ジョーには絶対弾丸当たらない。

けどいいんです、それで!

依頼主のヤクザから命を狙わるれる事になった殺し屋、宍戸錠とジェリー藤尾。ふたりをかくまい、共に逃げようとするドライヴイン兼モーテルのウェイトレス、小林千登勢(この方、ワイドショーの司会でお馴染みの、て感じの人だったけどね自分にとっては... この映画の彼女は若くて凄く綺麗、魅力的でした。)
彼らを助けるっていうより、この最低な場所から連れ出してほしいって思いからなんだよね。
アクションにリアリティはないけど、彼女の身の上にはリアリティ感じた。こんな境遇の女性、この時代にはいっぱいいたんだろうな。

「逃げられやしないのね。今の私にあるのはガソリンと男の匂いと埃だけ...逃げてばっかり。逃げるのはもうくたびれたわ... 似てると思わない? あなたたちに」
「俺のは逃げるんじゃねぇ、生きるんだ。昔からそうやってずぅーぅと生きてきた。ガキの頃、もし俺が戦うことを知らなかったら、何度餓死してたかしれねぇ... 今度だって俺は必ずこっから抜け出してみせるぜ」

しびれるぜ錠(≧▽≦)!

毎日レビュー 079
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