まさお

拳銃は俺のパスポートのまさおのレビュー・感想・評価

拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)
3.5
ウィキペディアによれば、もともと2本立て用に急遽企画され、脚本4日、撮影20日で出来上がったらしい。
昭和42年公開なので、まだまだ映画が娯楽の主流にあった頃。今ではほとんどなくなったが、2本立てというのが、当時は、当たり前にあったのだ。

序盤の方で、主役の宍戸錠と舎弟が車でさらわれそうになる場面で、車が急ブレーキを踏んで急展開する。次の場面で二人をさらおうとしていた二人が血を流して気絶しているんだが、この辺りは、ちょっとシーンのつなぎ方が雑に感じる。

また、後半の方で、宍戸錠が舎弟の背中をたたいて気絶するシーンがあるが、ここも不自然。
そんな簡単に気絶するもんじゃない。

ただ、急遽出来上がったにしては、車を海に沈めたり、船上での撮影があったり、なかなか手間がかかっている。ラストの、車に爆弾を仕掛けるシーンはgood。

小林千登勢さんは、今から見ても美人。50年くらいでは美人の基準は変わらないものだ。
彼女が演じる美奈が、宍戸錠に惚れるわけだが、恋愛にはさして発展せず、アクションで占めるところも好感が持てる。
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