宮代大嗣氏（maplecat-eve）の解説を読んで、本作の下敷きに『オズの魔法使』 (39)が前作『Ｘ エックス』（22）には『ディープ・スロート』（72）があることを知った。確かにパールが自転車を漕いでるときにつむじ風に誘われて混沌とカカシと出会うシーンなんてオズそのもの。欲望にリミッターが効かなくなった人間を単なるサイコパスとして描かず、周囲の反応も取り溢すことなくあれほど実感を伴うリアリティを交えて見るのは初めてかもしれない。エンドロールの最後までゾクっとさせられた。ミア・ゴス＝おそろしい子aka北島マヤ。
