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Pearl パールのぴのネタバレレビュー・内容・結末

Pearl パール(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「どこかが壊れながら抑圧されて生きてきた少女が爆発した流れ」を描いているので、Xの前日譚としては物足りない人もいるかも。ただ個人的にはところどころ凄く共感性の高い映画で、刺さる人にはすごく刺さるのでは🤔
1番愛する相手がどうやっても自分が手に入らないものを手に入れて生きてるのを見て、愛情や憧れと同列に劣等感と憎しみを感じるのも、身内に夢を否定されて絶望するのも親のヒステリーも挫折も経験した事あるから見てて辛かった

終盤、表現じゃなく長ゼリフにしてしまうのがもったいないという意見もすごくわかるけど、誰にも理解されないとわかってたし話せる相手もいなくて抱え続けてきたものを一気に吐き出す感覚もわかるから感情移入して結構苦しかった

パールが前作も今作も性行為を求めるのは単なる性欲じゃなくて、ある種現実逃避だったのかもとなんとなく腑に落ちたし、ラストの状況全て含めて受け止める事を選択したハワードの愛はすごい。それでも「今あるものを大切に」2人で穏やかに生きてたのに若者が乗り込んできて好き勝手したもんだから目覚めちゃったのね
Xでは母親と同じようなこと言ってたの皮肉だな

あと義理の妹が最後に「受かってすごく嬉しい」「観に来てね」って余計な事言っちゃうのが裕福で幸せに育てられたゆえのちょっと空気読めない感じ出ててひゃ〜!ってなったw ただ自分じゃどうにもできない環境に対する不満をぶつけられるうっとおしさもわかる...

『Pearl』を公開して次作は遂に『MaXXXine』...!パールの挫折を見てるからハラハラするけど、ある意味純粋なパールに対してマキシーンの方がヤクに頼ってるけど強かな気がしてるのですごく楽しみです
ミア・ゴス、表情も脚本関わってるのもあの分量のセリフ覚えてるのもすごいな
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