牧場育ちの少女が人を殺すだけ殺すして、
「今ある“モノ”って大切じゃない?」と悟るサイコ映画。
観るこっちもおかしくなっていて、「気づけてよかったね」と、微かに思える。
狭い世界で毒親と暮らし、
“唯一”の味方・夫も不在で性的欲求不満もあり、
いつでも爆発寸前。
同情の余地はなくはないが、告白のシーンで生粋のサイコぶりを発揮。
我が子を忌み嫌ったり、
話を聞けば聞くほど身勝手でヤバい奴だった。
こっちに向かって語りかけているようで恐怖。
ラストの不自然な張り付いた笑顔。
最初は不気味だがそのうち「頑張って、その表情意地して」と思った。
笑顔は大事。
「私は人妻よ!」
「淫らに踊って病気を撒き散らす」
「家畜みたいに私から栄養を吸い尽くす」