頭からエンドロールまで最高でした！
大傑作じゃないでしょうか。
脚本・プロデューサーまでしたミア・ゴスのめちゃくちゃ入れ込みまくって気合い入った熱演に目が離せず。
そしてパールの人生があまりにも可哀想で。。。
前作でパールのあの捻じ曲がり方には、宗教的な抑圧が大きい感じを受け取ったが、まさか家族の状況が大きな原因だったなんて。
厳格な母、介護が必要な父親、戦争。
迫害による社会カーストによる貧困。
感染症への恐怖。
パールにはパールの生きたい人生があるが、家族を見捨てられないという愛もあるし、様々な状況が彼女を農場という現実だけに閉じ込める。
挫折も折り合いも経験しないまま、夢だけが膨らみ、大きな挫折で壊れてしまう。
更には自分がシリアルキラーなのかもしれないという不安。
みんなそれぞれ人生無いものねだりなのはそうなのだと思うけど、彼女にはあまりにも何もが与えられなさすぎる。
なんで自分だけうまくいかないんだろう？
みんなの様に出来ないんだろう？
長い独白シーンにはめちゃくちゃ共感したし、そう悩んで壊れそうになってしまう事は誰にでもあるだろう。
そんな時に愛してくれる家族や話を聞いて「私もそうよ？」と言ってくれる友人がいたら、もしかしたらパールはもうちょっと自分の人生を愛て歩けたかもしれないなぁ。
と思いました。
迫害やそれによって貧しい生活に追いやられてる人達がいる社会カースト、感染症への恐怖。
ここら辺の設定は現代にもグサグサ刺さるなーと。
マジでいい作品でした。
Xでの宗教描写はマジなんだったの？ってのと、あの状況で60年夫婦生活無理でしょとちょっとモヤるところもありましたが(笑
