このレビューはネタバレを含みます
前作よりさらにオールドメイドな雰囲気で、時代錯誤のディズニープリンセスみたいな純粋さが異様だった。
そしてそれがしっかりフリになっていて、なかなかエッジの効いた狂人表現に震える。
母親の存在の強大さと影、そしてドイツ語の悲哀と厳粛さが黒々としたフラストレーションを育て、そして徐々に露呈していくパールの正体。
こういうキャラものの描き方でも、緩急あって不気味でちゃんと面白かった。
パール=やばい奴が確定してからのブロンド娘チェイス。ゆっくり家から出てきてめちゃナチュラルに斧を手に取り追ってくるパール。そのスピード感の無さというか、ねっとりした感じが『悪魔のいけにえ』のようでもあってとても恐ろしい。
ラストの悲痛な満面の笑みと落涙。ミア・ゴスのピュアにも邪悪なピエロにも見える顔面がアイリスアウトしていく様は、どこか滑稽なのと痛ましいので思わず「笑えねぇ、、、」と引き攣った苦笑いがこぼれた。
次作では果たしてどんな表情を見せてくれるのか、超期待。