前作で大活躍のサイコキラー＝パールの若き日を描く。ホラー映画のクリシェを使いながら、若さへの渇望を気持ち悪く描いた前作に続いて、トンマナをがらっとカラフルに総天然色！て感じに変えながら、スペイン風邪の時代の青春ものに。
ミアゴスが前作でマキシーンとパールの二役どちらも演じていたことも知った時、すご、となりましたが、本作はいよいよ流石にどう見ても名演技という感じで。あらゆるシーンの演技が面白い。オズと魔法使い風のタッチの演技の時とか爆笑してしまうのに、キャラクターの心情も伝わってくるし、この体験はなんなんだ、となる。
ホラーシーンではないが、オーディションを建屋横の椅子で並んで待つシーンが、やたら面白かった。タイウェストが会話シーンにやたらこだわる点で特異なホラー監督という話も聞いたり。
そして、一番最後のカットが、とんでもない映像を見た！という衝撃に満ちていて最高。
