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Pearl パールのmakoのレビュー・感想・評価

Pearl パール(2022年製作の映画)
3.9
《映画史上、もっとも無垢なシリアルキラー誕生》
◎78点

監督: タイ・ウェスト
脚本: タイ・ウェスト、ミア・ゴス。

『X エックス』の前日譚であり、完結編として現在製作中の『MaXXXine(原題)』とあわせA24初の三部作。

前作で、マキシーンとパール役を演じたミア・ゴス。本作では、脚本とパールの若かりし頃を演じている。

ダンサーを志し、スターの華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体の不自由な父と暮らしている。
幼い感じがするが、若くして結婚しており、夫は戦地に赴いている。

パールの華やかな世界に憧れる気持ちも分かる。高校演劇をやっていたので、劇団とか声優とかやってみたいなと一時期思ったことがあります。でも父から地に足のついた仕事をしなさい、と言われました笑

パールは、農場にある家畜に餌を与え、体の不自由な父の世話をし、母からは小言を言われる(母からすれば、パールのことを思っての事だけど)毎日。
家畜小屋でミュージカルの真似事をするのがささやかな楽しみ。
ある日、父の薬を街に買いに行き、映画技師と出会う。
ここからパールの妄想と暴走が始まっていく。

華やかな世界を夢るパールだが、現実はそんな夢を叶える隙も暇もない。
だが、映画技師との出会いや村でダンスオーディションが開かれた事で、パールの妄想が膨らみ、自分勝手な思い込みで、邪魔になる人たちを次々と惨殺していく。
容赦ない殺し方で何度顔を背けたことか😱
相手の事などお構いなしで自分さえよければいいという考え方が怖かった。

ダンスオーディションでは、ダンスを志していた割にはそんなに上手い訳でもなく😅
まあ可愛らしかったけど🤭

ラスト、パールの笑顔が意味深で怖かったです😱
前作で出てきたワニ(名前はセダ)が本作にも出てきていろんな物を食べてた🐊

1点、ちょっと違和感があったのが夫の事。
前作ではパールを愛し、良き理解者風だと思っていたが、本作観たらそうでもない感じがした。
あの状況でよく長年暮らすことができたなと思った。愛より恐怖が勝っていたのかな。
次殺られるのは自分かもという恐怖。夫が前作の感じと少し違う気がしました。

なかなか面白かったです♪
次作も楽しみです♪


日本語字幕: 佐藤恵子
観客 1階席 ?、2階席 3人
劇場鑑賞数 #80
2023鑑賞数 #88
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