クリーム

Pearl パールのクリームのレビュー・感想・評価

Pearl パール(2022年製作の映画)
4.0
面白かった!ミア·ゴス最高!!
これは彼女の魅力を堪能する作品でした。特にエンドロールの表情は素晴らし過ぎた。「X」の前日譚で、老婆·パールの若かりし頃を描いています。テイストがちょっと違うけど、こっちの方が好きでした。

厳格な母親と病気の父の介護をしながら、戦場へ行った夫ハワードを待つパール。彼女は、そんな生活から抜け出し、スクリーンで踊るスターを夢見ていた。父親の薬を買いに出たついでに内緒で踊るダンサー達が出演する映画を観ました。そこで、映写技師と出会い親しくなるのですが…。



ネタバレ↓



パールは、義妹から、教会でダンスオーディションがある事を教えられます。
彼女は、夜に家を抜け出し映写技師の元へ行くと彼は、フランスで買ったポルノ映画を見せます。そして、いつかこんな映画がアメリカでも出てくると言い、パールに映画に出る事を勧めます。彼の話を聞いて彼女は、益々、農場を抜け出し自由になりたくなります。
オーディションを受ける事が母にバレ、反対され、罵倒されます。2人は揉み合いになり、パールが母を暖炉の方に押した時にスカートに引火。スープをかけ火を消しますが、母は重症。それを見ていた父は、恐怖の目をします。彼女は両親をそのまま放置し、映写技師の元へ。翌朝、 映写技師はパールを家まで送ります。
母を地下室に投げ入れ、父を部屋に戻した。映写技師に家に案内しますが、彼は異変を感じ帰ろうとします。
次の瞬間パールのサイコパスが覚醒します。
車で帰ろうとする彼を収穫フォークで突き刺し殺します。そして、車事ワニの餌に…。
パールはオーディションに不合格になると義妹が慰めてくれたのに結局、逆上し彼女を殺します、彼女もワニのセダちゃんの餌に…。死んでしまった両親をテーブルに座らせ、腐った大量のウジ虫付き豚や腐ったりカビだらけの料理を並べ、テーブルセッティングします。 そこにハワードが戦争から帰ってきて、異様な光景の中パールは必死に笑顔を作りハワードを迎えるのでした。

「X」で死体処理係のワニのセダちゃんは、この頃から大活躍。パールが突然、サイコパスに覚醒したシーンは最高で、 スイッチが入ったら止まらす、技師を滅多刺し。見応えありました。
本当にずっと魅惑的なミア·ゴスの素晴らしい演技。病んだサイコパス女がピッタリで、エンドロールで強ばった笑顔+泣き笑いが続きますが、なんとも言えない表情で、「smail」より全然こっちの笑顔の方が怖かった。
ホラーと言うより、狂気を描いた怖さやキレた時の叫び声と形相に震えます。
面白かったです。
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