緑川

Pearl パールの緑川のネタバレレビュー・内容・結末

Pearl パール(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

1918年
舞台はテキサス州のドがつく田舎町
パールは夫が徴兵でいない中、父親の介護と厳格な母の3人暮らしにウンザリしていた。
夢はいつか華やかな映画の舞台に立つ事だが、母親からは「私の”良心”にかけてここから出さない」と言われてしまう。
そんな中、街で出会った映写技師と不倫に走った事がきっかけで、夢への執着と暴力は歯止めが効かなくなっていく…





無垢なる少女は如何にして狂気のシリアルキラーになったのか…
→これは嘘だ。
狂人になるまでの過程などない。
パールはおそらくナチュラルボーンキラーだ。
納屋で動物と戯れているかと思えばアヒルを串刺しにしてワニに与える猟奇的な一面が冒頭から描かれる🐊
多分、これをやったのは一度や二度ではない。
それを母親はわかっていたのだ。
この娘を外に出してはいけない。
いつか取り返しのつかない事になる…
わかってはいたのに、結局パールを止めることは出来なかった。
燃え盛る母親を煮えたぎったスープで消火する様は正に鬼畜の所業。

ミッツィーが殺されるシーンはかなり心にきた。普通にいい従姉妹だったのに
あの独白を聞くのはめちゃくちゃ怖かっただろうな…


そしてラスト…
狂気の笑顔耐久は僕達に強烈な印象を残していったね。
なんで静止画ちゃうねん…
ハワードはあの惨状を見てよくコイツと暮らそうと思ったよな。
似たもの同士ってやつなのだろうが。


最終作のMaXXXineも実に楽しみだ。
ミア・ゴスから目が離せない。
蛇に睨まれたカエルのように…
緑川

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