TODAY

Pearl パールのTODAYのレビュー・感想・評価

Pearl パール(2022年製作の映画)
4.0
"Pearl" を観た。前作のXをシアターで体験した時、ブルーオイスターカルトやロレッタリンを始めとして製作陣の音楽に対する(カルチャーに対する)造詣の深さにとても嬉しくなり、シアター内を爆音で流れるThe Reaperに感動した記憶。本作に関しても上映をまだかまだかと心待ちにしていたものの、タイミングで間に合わずようやくの鑑賞に至った。まず個人的にミーアゴスを知ったのがサスペリア(2018)で存在するだけで不穏な雰囲気を醸す異様なキャラクターに圧倒され(一度見たら忘れられないあの顔、表情)以来のファンである。個人的にXに関しては典型的・古典的なスラッシャー映画として趣味の悪さも含めてカジュアルに楽しめる憎悪創作だと感じていたが今作のPearlは前作同様のカジュアルさは取ってつけた様な物で、本質的に偏執的でねじくれ曲がった純憎悪の創作を楽しむことができた。一般的な感性でパールの深淵のどこまで到達できるのか不明だが、とにかく物凄い特異性を放つ作品だと思う。
TODAY

TODAY