令狐飛龍

ほどけそうな、息の令狐飛龍のレビュー・感想・評価

ほどけそうな、息(2022年製作の映画)
3.9
何かと叩かれ気味で心労の絶えない児相の映画。
小野花梨(カスミ)が理不尽な親たちに振り回されて身も心もやつれていく。
お母さんが倒れているという事で119番通報したヒナのケースを担当する事になる。
アルコール依存症気味な月船さらら(シノブ)に対して厳しく注意してしまう。
結婚もしていない、子供もいない貴女に何がわかるの?そう言ってカスミを担当から外してくれというシノブ。
上司に説得され担当を続ける。

小野花梨のおっとりとした感じが役に良くあっていて、つい応援してしまった。
子供を守る為の仕事だが、親達に対して執行力を持っているわけではないのでただただ大変な仕事だ、それは他の映画(タイトル失念というか何本もあるな)でもあった。
この映画の良いところは親をステレオタイプの虐待100%のモンスターに描かないところだ。無論そんな親も多くいるだろうが、安易なステレオタイプ化は偏見を生み出すだけだ。
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