コーディー

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのコーディーのレビュー・感想・評価

4.0
傷付くのも誰かを傷付けるのも恐いから大丈夫じゃない〝大丈夫〟に弱さ包んで私はぬいぐるみと喋る…
歪みを過敏に受け取り心縛られる大学生達の共感力=優しさ。その危うさと無関心にはなれない生き辛さを見つめながら、それでも優しさが及ぶ世界を願う。好き!

優しさが時に人を傷付けること、その逆も然り。を描きながらどう折り合いをつけるか、優しさだけでは太刀打ちできない社会との接し方を〝ぬいサー〟の時間を通して模索している様に感じた。そう言う意味でもサークル内で唯一ぬいぐるみと喋らない白城さんの葛藤、処世術が一際胸に迫ってきた。

自分はぬいぐるみと喋ったり日常が儘ならなくなるほど心傷を負った経験もないので最初は共感無理かも。って思ったけど大学時代は固定グループで4年間楽しくやってたのでwある意味〝ぬいサー〟寄りな外部への無関心はあったかも。
なのでこの惑いと緩やかな解放にやんわり共感、さすがに優し過ぎるけどw

敏感過ぎて疲れるやろうな〜って思いながらも、彼らの当たり前の優しさに触れられて良かったし、とりあえず七森くんとも、この映画ともまだ対話が必要みたいw
傷みを背負う駒井蓮さんもやっぱ良かったけど、新谷ゆづみさん演じる白城のぬいぐるみと喋らない理由がまた印象的だった。
てか立命館やな〜って思ったら金子由里奈監督の出身大学なのね〜