甲冑

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいの甲冑のレビュー・感想・評価

4.5
わたしはぬいぐるみとしゃべっていませんが、心情を話せる友人もなくノートと対話しまくりだったり、自らの加害性という点に於いてもセミ遁世している身なのでまぁ全く他人事ではないなと。とはいえ自分も白城さんの「世の中つらい事が当たり前でしょ」寄りの“苦は人生のデフォ”という仏教思想で生きていますので、ぬいサーの人々の繊細さは理解できていないのですが弱き者が弱く生きていられる場所は必要だと思うし、自分のようなおっさんの好みは置いておいてこういう作品が現代のマスのカウンターとして機能してほしいと思った(さらに磨くならルックスの良い俳優を使わないとか?)。「七森や麦戸がやさしさから自由になってほしいから、わたしはぬいぐるみとしゃべらない」というシメ含め白城さんの存在が批評視点として機能していた感じがする。
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