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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいの5のレビュー・感想・評価

3.6

ごめん、この映画の言いたいこととズレるかも。傷つくことも傷つけることも悪いことじゃないって私は思った。優しいことは危なっかしい。簡単に傷ついてしまうし、それが七森や麦戸ちゃんだった。どこか仕方ないって諦めて、まあそういう社会だから、そういう性別だから、自分だからって落とし込む白城ちゃんの気持ちが分かったし、それが自分を守る方法なんだよね。この話は、不器用でそういう"仕方ない"を受け止められない、聞き流せないぬいサーの人々の話だった。でもだからこそもっと傷付かなきゃって思ったりした。だから私はぬいぐるみと喋らない。人と人の対話が必要。誰かの言うことで苦しくなったり気持ちが落ち込んだり、自分も加害者になってひとを傷つけて、そういうことを繰り返して、少しづつ"生きる"に繋がっていくような気がした。
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