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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのkyoのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ぬいぐるみに話すことはあまりに一方通行の気持ちすぎて、始めはこの感じがずっと続くのかとちょっと鬱々としてしまったけれど、"話し合おう"と、対話をすることの重要性をクライマックスに持ってくるためだったのかと腑に落ちる演出だった。
舞台が大学のサークルということもあり、自分の大学時代のこととか他者との在り方とか性の在り方だとか…似たようなこと考えてたよねと苦しくなるときも。でもクライマックスの麦戸ちゃんとの対話で一方通行なだけじゃなくて対話してみれば良かったんだって、後悔のような救いのような、不思議な感情になってホロリと来てしまった。
監督のトークショー付きの回をたまたま鑑賞。
司会の方が原作をものすごく読み込んでいるようで(わたしは原作を読んだことがないけれど)、原作と今回の映画での演出の違い、異性愛規範的な社会のこと、原作の設定を踏まえた上でのキャスティングの仕方などたくさん掘り下げてくれる質問の上手な人で、すごく楽しかった。それに対して監督もものすご〜く言葉を選んでお話してくれてるんだろうなあというのがわかったし、やはり「対話」をいちばんに考えて作った映画だということが知れて本当に良かったです。
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