ゆう

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのゆうのレビュー・感想・評価

2.1
下北沢映画祭にて鑑賞。
悩み事や辛い事があっても、人に話す事で気持ちが楽になるというのがよく分からないタイプなので、相談というものをあまりした事がなく、ましてやぬいぐるみに話すというところまでいくと、もう訳が分からない。。。

一方で社会に出たら、嫌な事を平気でいう人がいるから、その予行演習のためにあえてそのサークルにいるという白城の気持ちもよく分からん。大学生なら、ある程度属するコミュニティ選べるのに、わざわざそこに属する気持ちもよく分からん。そして恐らく好きではない七森と付き合ってしまう感じとかも。

優しいという表現がそもそもしっくり来ていないんだろうな。
課題を麦戸ちゃんに渡してあげる七森は、まぁ確かに優しさは感じられるものの、麦戸ちゃんは優しいのか?その他サークルメンバーは優しいのか?というと疑問に残る。利他の心が現れる場面があんまりないので、、、

スピッツの草野さんがそうだったが、色々な暗い情報に疲れてしまう人がいる。
グレーをグレーのまま放置せず白と黒に分けたがる人がいる。時間の経過を待って嫌な事を忘れる事が出来ない人がいる。
こういった方々が、取りこぼされない社会にするにはどうしたらいいか、、、
ぬいサーが一つの心の拠り所になっているという意味では、ここから出そうとする白城は残酷だよなと。
酷いことを言われることに予行演習もへったくれもなく、嫌なものは嫌なので。受け流すテクニックがあったとしても。

色々と嫌な事をかわせるようになってきて、心が鈍感になっている自分というものが、彼らとの対比として浮かび上がってきて、落ち込んでしまいました。
ゆう

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