DZ015

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのDZ015のレビュー・感想・評価

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人を傷つけたくないからぬいぐるみに悩みを吐露する「ぬいぐるみサークル」の物語。一時「誰も傷つけない笑い」なんて言葉が流行りましたが、実はそんなこと不可能なのはみんな知っていた。極端な話「ご飯美味しかった」と呟いても「食べられない人もいるのに不謹慎だ」という人が現れるような時代。誰だってぬいぐるみに語りかけたくなる。

映像がとても素晴らしいだけに余白好きの僕にはすべてセリフで説明してしまうのが勿体なく感じた部分も。
ぬいぐるみのアップ5分長回しなどが欲しかった(事故)。

原作は未読ですが、ぬいぐるみの声も聞きたくなってしまうというか、他人を傷つけないためとはいえぬいぐるみがただの捌け口的存在で少し気の毒とか、負の感情をぶつけられるぬいぐるみのストレスが心配とか、意外とぬいぐるみに感情移入してしまったのは自分がイマジナリーワールド育ち故でしょうか。ぬいぐるみたちの話も聞いてあげたい思い。
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